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ナイスの日

 一応時かけの更新は終了しているのだが、ここ最近サイトの更新自体途絶えているので、生存証明の意味で記しておく。
 例によって過ぎてから気づくナイスの日。

 今年の金曜ロードショーはサマーウォーズとのこと。また、今日の夜にスタジオ地図がなにやらネットで生ライブをしていたらしい。

『君の名は。』(2016)

 立川シネマシティ極上音響上映にて鑑賞。

  • 今頃になってやっと鑑賞。事前に想像していたよりもずっと新海誠らしい作品だったが、旧『君の名は』と『転校生』と『ひぐらしのなく頃に』とアニメ版『時をかける少女』と『サマーウォーズ』と『秒速5センチメートル』を足して8くらいで割った感じ。どうも若干薄味である。セカイ系の旗手とされた新海誠の強みも弱みも昔と変わっていない。恋愛描写は深みがあるがそれ以外がどうも今一つ。ただそれでも、とにかくヒロインがそれなりに魅力的に描けているから、まずは成功したほうだろう。
  • これだけ売上が上がった原因は何か。おそらく、ロマン(娯楽)要素として、男女が入れ替わる話だというのがキャッチーだったのと、『転校生』あたりがそろそろ若者になじみが薄くなってきていて、ネタとしての新鮮さが戻ってきたというあたりがまずあるのではないか。そしてまた、こういう恋愛ものの場合、男子からみた女子の理想像だけを描くと男子のみの客層しか狙えず、女子からみた男子の理想象だけを描くと女子のみしか狙えないわけで、ヒットを狙うならこの両方を描かないといけないが、この作品ではそういう二兎を追う戦略がうまくいった結果、男女ともに楽しめる恋愛ものということでデートムービーとして見られるようになったのではないか。この辺り、アニメ版の『時をかける少女』と共通するところがある(それにしても、奥寺先輩という名前は偶然だろうか(時をかける少女の脚本担当は奥寺佐渡子))。『秒速5センチメートル』の頃はお世辞にもデート向きとは言えない作風だったが、今後はデートムービー監督という方向で行くのだろうか。また、創作態度という面では、近時の新海誠がオリジナリティにはあまり拘らず過去の諸作品の成果を取入れて作品づくりをするという方向に行ったのも、その分薄味にはなったもののまずまず成功したようである。この辺り、オリジナル志向を強めた結果伸び悩み傾向のある細田守と明暗を分けた感がある。
  • シナリオ面についていくつか簡単に難点を指摘する。まず瀧が救おうとしているのは三葉なのか村全体なのかが曖昧である。村全体だというなら動機が弱い。三葉だけだというなら下手をすると話が矮小化し、瀧の行為の立派さが少なくなってしまう。そのことと関連するが、この話には過去の新海作品にあったような罪悪感とそこからの解放(カタルシス)という要素がない。もともと新海誠の作品では、愛情に応えられない俺はダメだというウジウジとした罪悪感が作品に満ち満ちていたのであるが、まあデートムービーとしてはそこまでは難しいにしても、せめて、瀧の過失のせいで村が全滅したということになっていれば、その後の行動にも説得力が出た。また、「忘却とは忘れ去ることなり」がキャッチフレーズだった旧『君の名は』からの影響とは思うが、名前を忘れるとか忘れないとかという話と後半中心になるパニックムービー要素との関連が薄く、なんだかとってつけた風である。概して、恋愛ものとパニックものの要素があまりかみあっていない印象であった。

70点/100点満点

バイオハザード7実況

 待望の新作『バイオハザード7』のゲーム実況が発売日から始まり、先週あたりでだいたいの実況者がエンディングまで到達した。もともと『P.T.』を意識したようなホラー仕立ての体験版の出来がかなりよく、前評判の高かった作品である。今回はどうもCAPCOMが実況を積極的にプロモーションに使用する戦略に出たようで、英語実況・日本語実況ともに著名実況者が発売日に一斉に実況を開始していたのが印象的であった。英語実況界ではPewDiePie率いるRebelModeのメンバーがほぼ全員実況をアップロード。ただし、リーダーのPewDiePieが1日分だけ先行する取り決めだったと見られ、注目度のわりには他のメンバーの再生数はほどほどだったようである。とはいえ久々の大作タイトルなので各人とも気合たっぷり、特にMarkiplierは久々に楽しそうであった。日本でも弟者、ガッチマンなど多くの実況者が実況している。
 ゲームの中身について言えば、月並みな感想で多くの実況者も言っていたことではあるが、久々にホラーらしいホラーに回帰した正統派のバイオハザードという感じ。大味なアクションシューティングだった最近のシリーズと比較すると抜きんでた出来である。ただ、体験版がまさにホラーゲームそのものだったのと比べると、本編の方はややアクションゲーム・スプラッターの成分が濃く、そこは少し期待と違っていた。
 これはまだあまり言っている人が少ないと思うが、今回の作品は演出のリアリティレベルが高い。そして特に印象的なのが、今までのバイオハザードは、舞台設定が「日本人が想像したどこか欧米の国」以上のものでなくていかにも底が浅く、幼稚な印象を与えていたのに対し、今回のバイオハザードは本当のアメリカの片田舎のように見える。また役者の演技のレベルも高い(これが本来の演出という言葉の意味である)。大人の鑑賞に堪える映画のようで、一体制作体制に何があったのか知らないが、これなら世界で戦えるであろう。

Ubuntu 16.04で/etc/default/bind9に設定したOPTIONSが有効にならない

 bindをIPv4オンリーで動かしたいときは/etc/default/bind9に
OPTIONS="-u bind -4"
なんて書いたりするのが常道で、これをしないと延々syslogに
network unreachable resolving 'k.gtld-servers.net/AAAA/IN': 2001:503:231d::2:30#53
とかといった類の警告が出続ける。ところがsystemd化された後のUbuntuだとこの設定が効いてくれない。
 治し方だが、
# systemctl edit bind9
で開いたエディタで以下のように書いて保存。
[Service]
EnvironmentFile=-/etc/default/bind9
ExecStart=
ExecStart=/usr/sbin/named -f $OPTIONS

 EnvironmentFile=のあとのマイナスは間違いではなく、そのあとに書いてあるファイルがなければ無視するという意味。また、ExecStart=が2回出てくるのも間違いではなく、一つ目の空のExecStart=は設定の内容をクリアするという意味
 こんなの、どこかに書いておかないと自分でもわからなくなるに違いない。systemdはどうもあまりフレンドリーじゃないね。

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いいたします。

という挨拶くらいしか書くことがなくなると、その個人Webサイトも更新終了が近いという気がする。

 去年は正月休みに類別トリック集成を入力して公開し、これはまあ地味なアクセス数を集めたけれども、外には大した記事を上げられなかった。相変わらず映画も見ていない。
 せめて今年はもう少し映画を見に行きたいものである。『君の名は。』については今月やるらしいIMAX版を狙っている。

 名作ビジュアルノベルとして有名な『CLANNAD』も入手してインストールしたのだが、どうもやる前から気が重い。この気の重さの原因は何なのかといえば、やっぱりビジュアルノベルは長さが半端じゃあないということと、これはビジュアルノベルに限らないけれど、どうしても小説の序盤は辛抱を強いられるというあたりにありそうである。iOSアプリ版が無料公開されているというのでインストールした『Fate/Stay Night』も、結局序盤で投げ出していて、どうもいやな予感がする。投げ出したといえば『Steins;Gate』の前作にあたるというので買った『CHAOS;HEAD』も投げ出したままだ。
 大体ビジュアルノベルなどというものは、文章の字面やビジュアルの絵面の表面的なところだけ見れば素人に毛が生えた程度のものでしかないのであり、よほどの前評判を仕入れていない限り、序盤の掴みがうまくないと、付き合いきれぬと途中で投げ出しやすいものではある。『ひぐらしのなく頃に』のSteam版は実績の達成率が公開されている関係で各章のおおよその読了率が分るのだが、第一話前半の読了率の低下加減(脱落率)の高さといったら相当なものである。ビジュアルノベルはあまたあるストーリーの表現媒体の中でも長さへの制限が緩い方だと言われるが、いくら書く側が思う存分書きたいといっても読む側の都合もあるのだから、少しは制限したほうがいいようである。
 『Steins;Gate』といえば去年続編が発売されていたけれども、ダメだという話も聞かないがすごくいいという話も聞かない。いずれにせよPC版は後回しだったかと思うのですぐにプレイすることもできないのだが、しかし続編だからといってあの本編レベルの話がホイホイ作れるわけもなく、また劇場版のシナリオもまあまあといった程度だったので、正直あまり期待はしていない。ただ今ビジュアルノベルの商売はいろいろ難しいと思うので、支援の意味で購入するのはアリだろう。それにしてもクリスがメインヒロインという位置づけを変えるつもりはないのか。

近況

 ここのところ貧乏になって転職したりして映画館にもいかず、WOWOWも止めたりして、本家サイトの更新はおろか映画短評も書けていない。『シン・ゴジラ』にしても『君の名は。』にしても興味はあるのだが、どうも結局放映待ちということになりそうである。
 まあ年末あたりにWOWOWは再加入するか。この際ネットのサービスでもいいけど新作はどうかなあ。
 なお、Amazonプライムビデオに興味のある方はぜひ以下のリンクから。
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 『君の名は。』については、ポスト宮崎駿レースの穴馬新海誠が一気に追い上げてきたという印象。まさか細田守の成績を抜くとは思わなかった。しかも話の中身もある意味時かけと同系列のループものだというし。

 TOEICの試験制度もマイナーチェンジがあったようだが、追いかけていない。名称もTOEICからTOEIC L&Rに変更になったらしい。しかしまあ、大差はないであろう。

ナイスの日

 日本記念日協会から登録が消えている模様。5年ごとに継続の確認があり、登録者の活動実績がないと消滅となるらしい。
 それにしてもこのサイト、日付に対してURLがつかない。意味もなくダイアログボックスも出るし。

時かけカフェ

 渋谷パルコで期間限定で営業している時をかける少女カフェに行ってきた。細田守関連のイベントは込み過ぎるので基本的に敬遠しているのだが、今年で10周年ということだし、吉祥寺でやってた頃は結構すいてたしまあいいかなと思って試しに行ってみた次第。
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 しかしやはり7月13日というのがよくなかったのか、平日にも関わらず2.5時間待ちという有様。整理券の配布もしていないようで、とても付き合いきれぬ。物販コーナーでプリンだけ買ってきた。このプリンは高いけど味は濃厚でモロゾフのより旨いと思う。中身は命(みこと)プリンという名前で新御徒町で売られているものらしい。
 並んでいたのは20代くらいの女子が多かった。筆者がメインターゲット層からずいぶんズレてることを自覚。

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 入口付近にあった撮影スポット。ノートの束が欲しいところ。

 15・16日には上野の東博でまた上映会をやるみたいだけれど、この調子だとちょっと行く気はしない。

 22日の金曜ロードショーは『バケモノの子』TV初放映との由。

白川郷巡礼

 『ひぐらしのなく頃に』に出てくる雛見沢村のモデルで、背景映像の一部も撮影された白川郷に行ってきた。
 前々から行ってみたいと思ってはいたのだが、なにぶん東京からだいぶ離れているので躊躇していた。しかし実際行ってみると想像したほどには遠くなかった。自動車で直行すれば片道5時間くらい。近くはないけど1泊すれば余裕、頑張れば日帰りもできなくはない距離である。松本と高山を結ぶ国道158号が長野オリンピックがらみでよく整備されたのが大きい。また2002年には白川郷に東海北陸道の白川郷ICが開通し、高山からのアクセスも便利になっている。本編で何度か圭一の両親が車で長時間かけて東京に行っていたが、その頃と比べたらかなり所要時間が短縮されているはずである。
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 いまや白川郷は泣く子も黙る世界遺産指定地。正真正銘の観光地である(世界遺産が本当は観光地を指定する制度ではないのはわかっているが、事実上そうなっているわけである)。バッチリ整備された有料駐車場に次々押し寄せる観光バスから吐き出される観光客らが辺りを歩き回り、白川郷の中は平日にも関わらず人通りが多かった。雛見沢の寒村のイメージとはほど遠い。外国人観光客も多く(中国系が多いが欧米系もちらほら見かけた)、白川症候群なんてものがあったらあっという間に世界中に感染が広まるに違いない。
 現地でひぐらしファンと思しき人間を見かけることはなかったが、オヤシロさまこと古手神社のモデルとなった白川八幡神社はこの通り。
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 初リリースから10年経つのに大した盛り上がりであるが、先ごろ原作者同伴で巡礼ツアーがあったとの話も聞くので、その関係もあったのかも知れない。
 ただ絵が描いてあるのが全部ひぐらし関係といっていいのかどうかはよくわからないところがある。まあ素人が描いた絵だから必ずしもうまく描けているとは限らないからということもあるが、ひぐらしシリーズは原作の竜騎士07の絵が個性的すぎることもあって、アニメ版やマンガ版、コンシューマゲーム版やSteam版などバージョンごとにキャラクターの絵がバラバラであり、原作をプレイしただけではどのキャラクターなのか判別しがたい顔もあるのである。
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 現地でほかに意外だったのはこの圭一の家のモデル。実際には家ではなく白川村の下水処理施設である。屋根が切妻風になっているものの実態はRC造りの公共建築で、いくら新築で大きめの家が白川に乏しいとはいえ、これを圭一の家にするというのは、現地を見たあとだとかなりの力技に感じる。本当にここに住んでいたら確かに御殿と呼ばれても仕方ない。

 今回本格的にスマホのF-02Gで撮影してみたが、ポケットに入れておくといつの間にかレンズが汚れ、ソフトフォーカスがかかったようになってしまうのには閉口した。上2枚も若干その傾向があるが、これでもましな方である。

『殺人者はバッヂをつけていた』(1954)

 WOWOWメンバーズオンデマンドにて鑑賞。

  • 銀行強盗犯の情婦を監視していた刑事が彼女に惚れてしまい、彼女にそそのかされて、強盗犯を殺して金を奪うことになる。結局この目論見は失敗し、刑事が撃たれて話が終わる。
  • なんだかずいぶん説明的な邦題だが、原題は”Pushover”(「楽勝の仕事」「だまされやすい人」「すぐに寝る女」等の意)。
  • この頃に流行っていたいわゆるフィルムノワール、つまり悪女もの。だからこの話の結論は、この悪女の教唆行為は許されざることで、彼女に唆されて身を滅ぼしたこの刑事は哀れだ、というものになるはずだが、実際のこの作品の結末だとそのあたりが中途半端で、悪女を非難したいんだかそうでないんだかよくわからない、なんだかメロドラマ風な終わり方になっている。
  • 筋の中身は、同じ頃に作られたヒッチコックの『ダイヤルMを廻せ!』や『裏窓』の影響を感じさせる。特に、殺人行為を行う側の視点でそれがうまくいくかどうかを観客が見守るという構造が『ダイヤルM』と似ているのだが、どうも『ダイヤルM』と比べるとこちらは今一つサスペンスが盛り上がらなかった印象である。いかんせん刑事の動機が純粋に私的利益の追求に過ぎないので特別肩入れする理由を感じられず、かといって殺されてしまう強盗犯の方にも同情しがたいので特別嫌う理由もなく、という具合で、刑事のすることが成功したとしても、それが観客にとって大して望ましいことにも望ましくないことにもならないため、結局話の先行きが観客にとってどうでもいいことになってしまったためではないか。また、犯行の計画があまり練られたものでないため、観客がそれならうまくいくだろうと確信できにくかったのもよくなかった。

50点/100点満点