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『お葬式』

 NHK BSPにて久しぶりに再鑑賞。といってもノーカット版はこれが初めてかも。

  • 伊丹十三は橋本忍の師匠伊丹万作の息子だし、中身は自身の体験談だとはいえ、初脚本作品としてはずいぶんと安定感のあるシナリオ。視点が一貫しているのがいい。
  • ちなみに伊丹十三のクレジットは「脚本監督」。逆の「監督脚本」でクレジットしている連中のシナリオにロクなものはない。例外は山田洋次くらい。たいてい脚本に自信があれば脚本を先にするものである。
  • 概して人物があまり選択(一方を諦めてもう一方を取る)をしないので、やや無性格的な話になっている。いわゆるプロットポイントが存在しないと言い換えてもいいだろう。結末がやや弱いのも同じ理由からと思われる。
  • 葛藤が弱いわりにあまり退屈しないのは、やはり題材そのものが興味深いからか。
  • 茂みでの濡れ場は有名だが、この話にぜひとも必要だったかにはやや疑問の余地が残る。このシークエンスに結構長く尺を割いてるのでなおさら。
  • 陰の主役ニャン吉の存在感が凄い(笑)
  • やっぱり『サマーウォーズ』の侘助はここからとったのですかね。

80点/100点満点